工場勤務のメリット・デメリット 仕事内容や給料もご紹介
2023年10月25日更新
工場勤務と言っても様々な工場があり、自動車部品工場なのか食品工場なのかによって仕事内容は変わってきます。今回は、初めて工場勤務をお考えの方に向けて一般的な工場における仕事内容や、工場勤務のメリット・デメリット、気になる給与事情(時給・月収・年収)などについて解説していきます。
工場勤務の仕事内容
工場勤務における主な仕事内容をご紹介します。
ライン作業
工場勤務におけるライン作業とは、ベルトコンベアで流れてくる部品などを決められた工程に従って、加工したり、組み立てしたり、機械に投入したりする仕事です。製品の大量生産に欠かせない工程であり、ほとんどの工場はライン作業を導入しています。ライン作業は機械化・自動化が進んでいるため、作業員の仕事は機械のオペレーションがメインになることも少なくありません。
梱包・仕分け
工場勤務における梱包・仕分けは、部品や製品を次の工程に引き渡したり出荷したりできる状態にする仕事です。梱包は製品などを袋詰め・箱詰めする作業で、製品によっては緩衝材を使うこともあります。仕分けは、同じ種類の製品ごとにまとめる仕事です。完成した製品を仕分ける場合だけでなく、搬入された部品などを仕分けて次の工程に引き渡すケースもあります。
ピッキング
工場勤務におけるピッキングは、伝票や指示書に従って、工場に保管されている部品や製品を選び出す仕事です。数多くの部品・製品のなかから目的の物を探して集めてきます。部品・製品の供給が遅れると工程全体に影響を及ぼすため、必要な物をスムーズに探し出し、運搬する能力が求められます。ピッキングをする物は工場によって変わりますが、大きい物や重い物をピッキングする工場ではフォークリフト免許が必要になることもあります。
検査・品質管理
工場勤務における検査・品質管理は、完成した製品に不具合がないかをチェックする仕事です。一つひとつの製品を見て、「不良品はないか?」「品質に問題はないか?」「規格どおりに製造されているか?」といったことをチェックします。検査方法は工場によって異なりますが、大きく分けると目視検査、外観検査、測定器を使用した検査があります。
生産・工程管理
工場勤務における生産・工程管理とは、生産から出荷に至るまでの計画を立て、計画に基づいて生産量の管理や工程の管理、人員の配置や原材料の調達などをおこなう仕事です。たとえば、作業員に欠員が出たら補充をしたり、納期遅延が起こりそうだったら人員配置を変更したり、原材料が不足しそうだったら追加発注をしたりします。的確な生産・工程管理をおこなうためには、工場の業務全般を把握しているのはもちろん、状況に応じて臨機応変な判断をする能力が求められます。そのため、工場で一定の現場経験を重ねた人が生産・工程管理のポジションにステップアップするケースが多いようです。
工場勤務のなかでも求人数が多い自動車工場や自動車部品工場の仕事内容については、以下の記事で詳しく解説しています。
>> 自動車工場の仕組みと仕事内容について メリット・デメリットを解説
>> 自動車の部品工場の仕事内容とは?作業環境や働くメリット、収入などを解説
工場勤務のメリット
工場勤務は手当による高収入が見込める
工場勤務は夜勤のある職場が多く、夜勤で働くと夜勤手当が支給されます。また、フォークリフトの免許や溶接の資格など、その工場で必要な免許・資格を持っていると資格手当が支給されます。このような手当は基本給に上乗せさせるため、働き方や努力次第では高収入が期待できます。
工場勤務は有給休暇を取得しやすい
工場勤務は休みが取りにくいというイメージがあるかもしれませんが、人手不足が深刻な昨今は、従業員に長く働いてもらうために働き方改革に力を入れる工場が増えており、有給休暇も取得しやすくなっています。もちろん、繁忙期などは休みにくい場合もありますが、基本的には自分の希望に合わせて有給休暇を取得することができるでしょう。
工場勤務は残業が少ない
工場勤務は、比較的残業が少ない仕事だと言えます。工場の作業員はシフト制で働くため、終業時間になったら仕事を終えるのが通常です。もちろん、その日の作業がすべて終わっていなければ残業が発生することもありますが、長時間の残業が毎日続くような心配はありません。
工場勤務は学歴・経験が不問
工場勤務では学歴や経験よりも、就業してからの取り組む姿勢や技術の習熟度合いが重視されます。学歴や経験に自信がない人でも十分にチャレンジできますし、経験を積んで評価されれば昇格・昇給を目指すこともできます。派遣社員やアルバイトとして就業した人がスキルアップすることで、正社員登用されることも少なくありません。
工場勤務は生活費を節約できる
工場勤務のメリットの一つが、寮を利用できることです。多くの工場は寮を用意しており、従業員は無料もしくは月数千円で利用できるため、住宅費を大幅に節約することができます。寮によっては食堂を併設しているところもあり、良心的な価格で食事ができるので食費の節約にもつながります。
また、多くの寮には生活に必要な家電・家具類が備え付けられているため、入寮する際もあまり費用がかかりません。寮から工場まで徒歩で通勤できるケースも多くありますし、距離がある場合でも専用バスが運航されているため、交通費を節約することができます。
工場勤務はコミュニケーションが苦手でも大丈夫
工場勤務は一人で黙々と取り組む仕事が大半であり、顧客や取引先など外部の人と接することはありません。もちろん、周囲のメンバーとのコミュニケーションが必要になる場面はありますが、大半の時間は一人で仕事に集中しています。そのため、コミュニケーションが苦手な人でも十分に活躍することができます。
工場勤務のデメリット
工場勤務はある程度、体力が必要
工場勤務は立ち仕事がメインであり、一日中、同じ場所に立ち続けたり、工場内を歩きまわったりする仕事も多々あります。そのため、体力に自信のない人は慣れるまできついと感じることがあるかもしれません。
工場勤務はスピードと正確性が求められる
工場勤務に複雑な仕事はあまりありませんが、一つひとつの仕事にスピードと正確性が求められます。自分の仕事が遅れたりミスをしたりすると全体に影響が及ぶため、時間に追われるプレッシャーやミスができないプレッシャーから精神的な負担を感じる人もいるようです。
工場勤務は夜勤で生活リズムが乱れる
工場勤務は夜勤で働く可能性があります。夜勤に入ると生活リズムが乱れがちになり、睡眠不足や疲労の蓄積から体調を崩してしまうこともあります。夜勤で働く際の体調管理が難しいのは、工場勤務のデメリットだと言えるでしょう。ただ、夜勤のない工場もありますし、夜勤シフトに入らないという働き方も可能です。
工場勤務は単純作業が苦痛になることがある
工場勤務は基本的に単純作業の繰り返しです。単純作業のほうが集中できるという人もいる一方で、毎日、同じ作業を繰り返すことに苦痛を感じる人もいるようです。
工場勤務は工場以外の職場に転職しにくい
工場勤務は未経験者でも活躍しやすい一方で、工場特有の技術も多いため、習得した知識や技能を他のフィールドで活かしにくいというデメリットもあります。他の工場への転職であればスムーズにいきますが、工場以外の職場への転職は苦労をするかもしれません。
工場勤務は会社の経営状態に左右される
工場勤務は、運営会社の経営状態に左右される場合があります。特に、派遣社員やアルバイトは、運営会社の経営状態が悪化すると契約を打ち切られる可能性もあります。
工場勤務に向いている人とは?
ルーティンワークが苦にならない人
「黙々とルーティンワークをしていたほうが集中できる」「単純作業を効率化することにやりがいを感じる」というように、ルーティンワークが苦にならない人は工場勤務に向いています。
デスクワークより体を動かして働きたい人
「パソコンを使う仕事が苦手」「座りっぱなしより動いているほうが好き」というように、デスクワークよりも体を動かして働きたい人は工場勤務に向いています。
一人で作業をするのが好きな人
「多くの人とコミュニケーションをとるのが苦手」「チームで働くより一人で黙々と働きたい」というように、一人で作業をするのが好きな人は工場勤務に向いています。
工場勤務の給与(時給・月給・年収)
工場勤務の給与は工場や職種によって違いがありますが、業界(工場の種類)で見ると、自動車工場や自動車部品工場、半導体工場などは給与が高い傾向にあります。
雇用形態別で見ると、正社員として工場勤務をする場合、月収は20万円~35万円程度、年収にするとボーナスや諸手当が加わって300万円~400万円程度になるのが平均的です。派遣社員として工場勤務する場合、地域や工場によって差がありますが、時給1,000円~1,800円程度が目安になるでしょう。アルバイトとして工場勤務する場合は、時給900円~1,500円程度が相場です。
工場勤務の給与事情については、以下の記事で詳しく解説しています。
>> 工場勤務の年収は高いのか?給与事情を年代・雇用形態別に解説!
工場勤務をする際のポイント
ひと言で「工場勤務」と言っても、その工場で扱っている製品によって作業内容は大きく変わってきます。また、工場によっては残業が多かったり、夜勤を求められたりすることもあります。工場の求人に応募する際は求人票を隅々まで確認して、不明点があれば問い合わせるようにしましょう。また、工場見学ができる場合は事前に見学を申し出て、職場の環境や雰囲気を確かめておくと安心です。
とはいえ、実際に働いてみなければ分からないことも多くあります。正社員として就業すると、「想像していた仕事と違った・・・」「職場に馴染めない・・・」といった場合も辞めにくくなる懸念があります。そのため、工場勤務が初めての方は派遣社員やアルバイトとしてスタートするのもおすすめです。派遣社員やアルバイトであればシフトに融通が利きますし、簡単な作業から任されるので自分のペースで仕事に慣れていくことができます。何より「合わないな・・・」と感じたら無理して続けることなく、より自分に合った工場を探して転職できるのは大きなメリットだと言えるでしょう。
まとめ
工場勤務を検討している方は、ぜひ「ジョブ派遣」をご活用ください。ジョブ派遣は、派遣会社(株式会社日輪)が運営している求人サイトで、製造業・派遣社員のお仕事を中心にご紹介しています。独自の研修もご用意していますので、工場勤務が初めての方も安心してご応募ください。
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